2018年 青森県 下北半島 編

青森県下北半島の地図

2015 津軽編

2015 夜明け前編

2014 東北編

2013 下北半島編

9月23日

下北半島をめぐる

朝5時、次郎さんが迎えに来て十和田の家を出発。

まっすぐ大間へ向かう。

津軽海峡側に出ると天気がいいので北海道亀田半島がよく見える。

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大間の手前の易国間に立ち寄る。菅江真澄遊覧記によるとこの時代は異国間(いこんくま)と言い、むかし高麗人が漂流してきてから付いた地名だと。解説では興国年間、国司が韃靼(だったん)の使者がこの浦に来たのを引見し、以来この浦を通じて交易をしたからとある。

そのほかにも一説にアイヌの首長アシタカのいたところとあり、エコンクマと称したと。

何はともあれ、現在の地形は昔からそう変わっていないはずなので、当時から今と変わらぬ小規模の集落でしかなかったろう。なぜ平地が広くもう少し人がいたであろう近場の大間・佐井・奥戸・大畑などではなく易国間だったのだろうか。韃靼の使者と会話できる人が浦にいたのかな。

風間浦村。明治22年、下風呂村と易国間村と蛇浦村が合併して一字ずつ取り風間浦村になった。

それぞれの地区には漁港がある。

5回くらい来ている大間へ。

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潮の流れが複雑に絡み合っている感じを受ける。

本州最北端の地に立つ。地面に日本地図が描いてある。日本最北端の宗谷岬、日本最西端の納沙布岬、本州最南端の潮岬、本土最南端の佐多岬など、地面に書いてある岬に全部行ったなぁと、それぞれの地を思い起こす。

大間から南へ。

横目には津軽半島、大間町奥戸(おこっぺ)を過ぎ、佐井村へ。

津軽半島を佐井村役場の展望室から見る。目の前の海が穏やかである。

佐井村から内陸へ入る。

山道を行くと、湯野川温泉へ。濃々園(じょうじょうえん)という名の日帰り温泉に入る。

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小さな集落。川を下れば川内に着く。

明治時代から昭和30年代ころまであった森林軌道は、川内から川沿いに野平や湯野川の奥まで敷かれていた。海岸沿いまで運ばれ、その後、船で青森の貯木場に運ばれた。

下北半島は森に覆われている。江戸時代は川を使って運べたところまでは伐採したであろう。

森林軌道が敷かれ、奥地まで入れるようになったことで、野平のような盆地は切り開かれることになったのだろう。

川内ダム方面へ行き脇野沢を目指す。野平の外輪山を登って行く。むつ湾が見える。夏泊半島はそこにある。津軽半島もよく見える。

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山間の植林されている樹種を見るとほとんどがスギで、たまにヒバが目につくといった程度だ。

脇野沢は北前船の寄港地。波は穏やか。牛ノ首岬で石を拾う。遠くには岩木山が見える。

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脇野沢の小さいスーパーマーケットで脇野沢ラーメンを買う。朝から何も食べずにお昼になるので、次郎さんが店員さんに食堂がないか聞く。今買ったラーメンを出している店を教えてもらい、来た道を少し戻る。

一見では入りにくい佇まいの建物。イワシが練りこまれた麺と焼干しで作ったスープは美味しかった。付け合わせにタラの天ぷらもまたこの地の味を知ることができて良い。

脇野沢からむつ湾沿いを東へ行く。小沢、蛎埼、宿野部、桧川、川内。川内は内陸から川が来ているため川幅は大きい。大湊から南へ。野辺地を目指す。

野辺地の常夜燈公園に行く。野辺地の廻船問屋野村家が据えたもの。

復元した北前船みちのく丸の船内見学会。

夏の旅で散々見て来た北前船に関する資料や船の模型を経て実寸の船を目の前にする。

青森港に係留されていたときに見ていたので、再開ですな。

帆柱の長さは28m。船上に立つと大きく感じる。木造だからだな。作る人の苦労と工夫が見える。フェリーは大きさに関して特に感じないもんなぁ。大きいのがフェリーだからか。

北前船に乗って海にでることをイメージする。菜の花の沖での嘉兵衛の勇姿が目に浮かぶ。

船の中で炊(かしき)が竃で飯炊きをしていたのを思う。木造船内で火を使っていたのかぁ…

屋外にあるこの北前船みちのく丸はもう航海をすることはできないようなガタ付きだ。

帆柱は寝かして、船が収まるような建屋にでも入れられたらいいのにな。

ほんの100年前まで日本の海を航海していた北前船を前に、過去の偉大さと明治時代の近代化に敬服するばかりだ。

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